ファイルコインマイニング(IPFS infinite JAPAN)は、ファイルコインという暗号資産に記憶領域を提供することで定期的に収入を得ることができる仕組みのことを言います。
そもそもファイルコインを初めて聞いた方もいるかもしれません。
ですのでまずは、ファイルコインについて説明していきます。
その次に、ファイルコインマイニング(IPFS infinite JAPAN)について詳しく解説していきましょう。
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ファイルコインについて
ファイルコインの本格稼働は、2020年ですが、プロジェクトの発足は2014年で、2017年にファイルコインの最初のトークンセールが行われました。
考え出されたIPFS
従来のデータ保存は、作動する機械そのもののハードディスクや、外付け記録装置にデータを保存するのが一般的でしたが、クラウド化が進むにつれてGoogleDriveやDropBoxといったストレージサービスが提供されるようになり、異なるデバイスを用いたり、複数人でデータを共有することが可能になりました。
ですが、データセンターにトラブルが発生した場合、データにアクセスできなくなる危険性も出てきます。
そこで、IPFSというものが考え出されました。
IPFSでは、データを分散化して、P2Pのネットワーク上に保存します。
利用者がデータを取り出す際は、分散化されたデータを一つにまとめてから取り出すことになります。
これまで物理的な依存度の高かったデータ管理を、分散管理することによって、リスクを格段に小さくすることを実現しました。
ファイルコインを支えるマイナー
「マイニング」とか「マイナー」と言えば、ビットコインのマイニングのような、数百台の専用マシンが工場に並べられた風景を思い浮かべるかもしれません。
ファイルコインにも「マイニング」や「マイナー」が存在し、それらがファイルコインを支えていることは間違いありませんが、ビットコインのそれとは大きく異なっています。
ファイルコインのマイナーは、自身が持つストレージを貸し出すことでマイニングを行います。
ですが、マイナーになるためには常時安定してストレージを提供する必要があり、それができなければペナルティを負わされる可能性もあります。
とはいえ、ビットコインのマイニングで問題となっている、多額のインフラ費用や膨大な電力消費などは必要とされません。
ファイルコインが注目されている3つの理由
ファイルコインのようなストレージサービスは、他にもストレージ(Storj/STORJ)やシアコイン(Siacoin/SC)などがありますが、ファイルコインが注目されている理由には3つあります。
①ICOで280億円以上を調達した実績がある
2017年にファイルコインはICOを行いました。
ICOとは、Initial Coin Offeringの略称で、「新規通貨公開」という意味で、資金を調達したい企業や団体、事業所が、独自の仮想通貨を発行し、販売することで資金調達を行う過程のことを指します。
その過程で資金調達を280億円以上調達しました。
ただ、調達しただけでは中々信頼や注目はされませんが、ファイルコインのICOに参加した投資家には、世界最大のベンチャーキャピタル・セコイア(SEQUOIA)やスカイプ、コインベースやウィンクルボス兄弟といったそうそうたるメンバーが名を連ねたことにより注目されるようになりました。
②ビットコイン(BTC)を超える可能性がある
ビットコインは知名度と普及率において他の追随を許しませんが、機能の面では特に優れた仮想通貨というわけではありません。
しかし、ファイルコインは実用性にも評価され、2020年12月に発表した「今後ビットコインを超える可能性を持った暗号資産3選」に選ばれました。
③マイナーの確保数が凄い
聖子するには多くのマイナー確保が必要と言われていますが、ファイルコインは34か国から400人を超えるマイナーが参加を表明し、集まったストレージの総容量は325PB(ペタバイト)に達しています。
ファイルコインマイニング(IPFS infinite JAPAN)について
ファイルコインについて、理解はしたと思います。
続いてファイルコインマイニング(IPFS infinite JAPAN)について解説していきたいと思います。
ファイルコインマイニング(IPFS infinite JAPAN)の仕組み
提供されたストレージはファイルコインネットワークに繋がることで、それぞれが連携しあい、一つの大きなワールドストレージとして振る舞います。
ネットワークは誰でもストレージ〔記憶媒体〕を提供して報酬をもらうことができます。
報酬はデータを保存するとき、また配信するときに手数料を受け取ることができます。
また同時に、ストレージを提供するにあたり、全てのデータ取引と、ネットワークの流通通貨であるFIL〔フィル|暗号資産〕の取引記録をブロックチェーンに記録するマイニングプログラムを実行する役割を担うことでシステム運用をサポートする仕組みとなっています。
このことから、ストレージを提供する人たちはマイナー〔マイニングする人〕と呼ばれ、ファイルコインシステムはそれぞれのマイナーに対して提供した記憶容量に応じて、ブロック報酬〔マイニングに対する報酬〕を分配します。