最近、メディアなどで注目を集めているNFT。
今までデジタルデータはコピーが可能であったことから価値のないものとされてきましたが、NFTの登場によって複製できない物が作られ、データひとつひとつに作品としての価値がもたらされました。
R4年1月時点での最高落札額ランキング1位は、世界初のNFT作品と謳われるEverydays: The First 5000 Daysという作品で、75億円で落札されました。
NFTはアートのみならず、メタバースを使ったゲームアイテムの購入や、サッカーカードゲームなどにも使われています。
そんなNFTについて初心者の方が知っておくべき点を解説していきたいと思います。
もくじ ~ page contents ~
NFTとは?
NFTとは、「ノン-ファンジャブル トークン(Non-Fungible Token)」の頭文字を取ったもので、日本語で「非代替性トークン」という意味です。
ちなみにNFTと共によく耳にする「仮想通貨」は代替性トークン(FT)と呼ばれています。
ただ、「非代替性/代替性」と「トークン」どちらも馴染みない言葉だと思うので、それぞれ簡単に解説していきます。
非代替性とは替えが効きないこと
非代替性は、言い換えると「替えが効かない、唯一無二の」という意味になります。
逆に代替性は、「替えが効く」ということです。
つまり、NFTは「替えが効かない」トークンということになります。
トークンとは暗号資産の総称
トークンは、ブロックチェーン技術を使用して発行した「暗号資産」の総称のこと。
NFTも仮想通貨もブロックチェーンを利用して発行しているため、広義では「トークン」と呼ばれています。
この2点をまとめると、NFTとは、「替えが効かない唯一無二であること」を「ブロックチェーン技術を利用して証明」する技術ということになります。
でわなぜNFTが注目されているのか解説していきます。
NFTが注目されている理由
NFTが注目される理由は3つ存在します。
- デジタル資産の所有者を明確にできるようになる
- デジタル資産の希少性を担保できる
- 話題性が高く「投機商品」としても注目されている
①デジタル資産の所有者を明確にできる
NFTが注目される大きな理由のひとつが、「デジタル資産の所有者を明確にできる」から。
NFTが出来る前は、
- デジタルアート(オンライン上のイラスト・画像など)
- ゲーム内のアイテム
- 漫画
- トレーディングカード
- 音楽
などの「所有者」を明確にするのが困難でした。
著作権は存在するものの、例えそれが著名な人が作った作品であっても「自分がこの作品の唯一の所有者である」という証明はできず、コピーとの違いを明確にできなかったのです。
そこで、NFTがあると、デジタルアートを持っている場合、デジタルアートに紐づくNFTを発行すると、あなたが保有している唯一無二のデジタルアートであることが証明できるようになります。
そのためNFTと紐づけられたアート作品は「NFTアート」と名付けられます。
②デジタル資産の希少性を担保できる
金やプラチナ、高額なブランドもの、世界に数枚しかないトレカなどがいい例ですが、「珍しさ」は価値に繋がる大きな要因になります。
NFTは、この「希少性」という観点でも注目されています。
NFTを発行すれば「所有者の明確化」をすると同時に「希少性の担保」もできます。
これがNTFが注目される2つめの理由です。
③話題性が高く「投機商品」としても注目されている
本来のNFTの役割と少しずれてしまいますが、注目度が上がり「◯億円、◯千万円」など高額取引されるNFTアートが登場したからです。
NFTの本質的な価値は、まだまだ発展途上ですが、「革新的」「売買が簡単」という条件が揃っているため、コレクターだけでなくNFTを投資商品としてみなす投資家も増加しています。
その結果として注目が集まっています。
NFTの取引方法
まずは、NFT取引に必要な仮想通貨を知っておきましょう。
現在のNFT市場では、「ETH(イーサリアム)」が主な取引通貨として使われてます。
今後、ETH(イーサリアム)にとって代わる仮想通貨が登場するかもしれませんが、今は「ETH(イーサリアム)」が取引通貨の主流になっています。
簡単!5つのステップで取引完了
NFTの取引方法は「5ステップ」で完了します。
出てくる言葉は難しく感じるかもしれませんが、作業内容は難しくなく簡単にできます。
- 仮想通貨取引所でETH(イーサリアム)を買う
- 仮想通貨ウォレットを作る(MetaMask)
- 取引所からウォレットにETH(イーサリアム)を入金する
- Open sea(オープンシー)などのNFTマーケットプレイスとウォレットを連携させる
- 取引したいNFTを選んで売買をする
ステップ①仮想通貨取引所でETH(イーサリアム)を買う
まずは、NFT売買に必要になる仮想通貨「ETH(イーサリアム)」を調達します。
もし、仮想通貨取引所の口座を持っていない場合は、自分の好きな取引所で開設をしておきましょう。
ステップ②仮想通貨ウォレットを作る
次は、ETH(イーサリアム)をお金のように使うために「仮想通貨ウォレット」を作ります。
今回はNFT取引でよく使われる「MetaMask」の場合で説明します。
MetaMaskを作る際は、Google Chromeで作業するのがおすすめ。
なぜならChromeの拡張機能として追加でき、利便性が非常に高いからです。
作業としては拡張機能に追加後、案内に沿って設定をするだけなので非常に簡単です。
ステップ③取引所からウォレットにETH(イーサリアム)を入金する
次は、仮想通貨取引所からETH(イーサリアム)の送金手続きをします。
送金する金額を入力したら、あとはMetaMaskの「ウォレットアドレス」を貼り付けて送金を実行しましょう。
ステップ④Open sea(オープンシー)などのNFTマーケットプレイスとウォレットを連携させる
画面右上の「ウォレットのマーク」を押してサインインすれば完了になります。
ステップ⑤取引したいNFTを選んで売買をする
あとは、自分の気に入ったNFTを売買すれば問題なし!