アメリカの上場企業Riot,過去最高の四半期収益を記録!

riot過去最高収益を得る

アメリカナスダックに上場する暗号資産(仮想通貨)マイニング企業Riot Blockchainは5月10日、2022年第1四半期(1-3月)の業績報告を行った。

四半期の総収益は、アナリストの事前予想である約110億円(8,370万ドル)は下回っていたものの、過去最高の約104億円(7,980万ドル)を記録。

これは前年同期比で244%増になっています。

このうち、マイニングによる収益も過去最高であり、2021年同期から150%増加して約76億円(5,790万ドル)でした。

また純利益は、2021年同期の約9.8億円(750万ドル)に対し、約46億円(3,560万ドル)と大幅に増加しています。

2021年同期に採掘したビットコインは91BTC(ビットコイン)だったが、今年は186%増加して、過去最高の1,405BTC(ビットコイン)を達成しました。

Riot、テキサス州で施設を拡張中!

Riotは、アメリカテキサス州で、BTC(ビットコイン)のマイニングとホスティングを行う1ギガワット(1,000メガワット)規模の施設を開発する計画を進めているところです。

2022年から2024年の第1四半期にわたって、送電線や建物の建設などの費用を投資していきます。

拡張工事が完了した暁には、Riotの電力容量は合計1.7ギガワットとなり、世界最大のビットコインマイニング事業者の一つになる見込みである。

この施設の建設は2022年第2四半期に開始され、ビットコインのマイニングは2023年7月から始められる予定。自社マイニングに加え、他社のためにマイニング機器をホストすることも行います。

Whinstoneと買収する契約を結ぶ

また、Riotは2021年、データセンター企業Whinstoneとの間で、テキサス州のマイニング施設を買収する契約を結んでいた。

この施設には,2022年3月31日以降、すでにS19J Pro Antminerを約3,456個配備し、4月30日時点でハッシュレート能力を4.7EH/sに増やしているという。

また、このWhinstoneの施設では400メガワットの拡張工事も進められており、新しい建物とその主要インフラは今年の第2四半期に完成する予定としている。

Riot、将来のハッシュレート見積もり

2023年1月までに、約12万150個のAntminer ASICを完全に展開した場合、Riotの自社マイニングによるハッシュレートの合計能力は約12.8EH/s(エクサハッシュ/秒)になることが見込まれるという。

なお、エクサハッシュは1秒間に100京回の計算能力のことになります。

自社マイニング用のマイニングマシンについて約97%は、ビットメイン社の最新世代マシンS19シリーズで構成される予定だとしている。

ハッシュレートとは?

ハッシュレートとは、採掘速度ともいわれ、ビットコインなどの暗号資産をマイニングする際の計算力や採掘の速さを表したものです。

「hash/s」という単位で表され、1秒間に何回計算が行われるかを示します。ですから、ハッシュレートが高いということはそれだけ処理する力が強いということになり、ハッシュレートが低いということはそれだけ処理する力が弱いということになります。

ハッシュレートが高いほど、効率の良いマイニングが可能となるわけです。

ハッシュレートが変動する理由はマイニング参加による

多くの人がマイニングに参加し、たくさんの計算が行われると時間あたりの計算量も増えることになるので、ハッシュレートは上がります。

逆に、参加する人が少ないと計算量は減りますから、ハッシュレートは下がってしまいます。

このように、その暗号資産をマイニングしたいと思う人が多いかどうか、つまり、人気度合いによってハッシュレートは上下することになります。

このことから、ハッシュレートの高さは、通貨の信頼性を示すともいわれています。

多くの人がマイニングに参加するということは、それだけ多くの人によって取引情報が記録されていることを意味するため、通貨としての信頼性が上がるわけです。

ハッシュレートと価格の関連性

通貨の信頼性を表すハッシュレートですが、暗号資産の価格と連動するといわれることがあります。

実際、ビットコイン(BTC)を例にとってみると、過去にはハッシュレートと価格が連動する時期が確かにありました。

マイニング報酬が高くなればそれだけ1位になろうとする人が増え、処理速度に影響する可能性も考えられます。

しかし、必ずしもビットコイン(BTC)の価格とハッシュレートの相関性があるわけではなくなってきています。その理由の1つとして挙げられるのが、マイニング参加者による売り圧力です。

採掘難易度が上昇するとそれだけ優秀なマシンが必要になり、マイニングの参加者はビットコインを現金化しなくてはならなくなります。

結果として、ハッシュレートが上昇することで、マイニング参加者のビットコインの売り圧力が顕著になり、価格上昇の重しになっている可能性が考えられるのです。