仮想通貨(暗号資産)テラ(LUNA)の共同創設者Do Kwon氏は、LUNAの1年後の価格に関する賭けに応じた。
賭けの金額は約1億円(100万ドル)で、内容は1年後の仮想通貨テラ(LUNA)の価格が現在よりも上昇しているか下落しているかというもので、賭けを提案したのは、仮想通貨テラのプロジェクトに批判的な「Sensei Algod」という人物で、Kwon氏は価格が下落しない方に約1億円(100万ドル)を賭けている。
仮想通貨(暗号資産)テラのプロジェクトは2018年8月、約36億円(3200万ドル)を資金調達して今す。
これは、資金調達の最初のラウンドとされる「シード」で、大手仮想通貨取引所の投資部門が出資を主導したことで注目を集めました。
Binance LabsやHuobi Capital、OKEx(現:OKX)らが資金調達を主導し、Polychain Capital、Hashed、Arrington XRP Capitalらも出資し、シードラウンドの資金調達を行なったことで、「次世代のデジタルマネーを作る」というビジョンの実現に向けて加速できると説明しています。
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仮想通貨テラについて
仮想通貨テラは、2018年に韓国ソウルを拠点とする「Terraform labs有限責任株式会社」によって生み出された仮想通貨(暗号資産)プロジェクトのことです。
このプロジェクトには仮想通貨(暗号資産)を決済方法の1つとして普及させるという目的があり、主にEコマース上での利用を推進しています。
テラには2つのトークンがある
仮想通貨テラには2つのトークンが存在し、1つ目は「UST(Terra USD)」「EUT(Terra EU)」といった価格が法定通貨と連動しているステーブルコイン。
2つ目が二次トークンである「LUNA(Terra)」です。
①「UST(Terra USD)」「EUT(Terra EU)」
価格の変動が少ないために投資対象として機能しません。
②「LUNA(Terra)」
価格変動が起こるため、投資対象になる仮想通貨(暗号資産)です。
また、LUNAにはステーキング報酬があり、プラットフォームに預けることで恩恵が受けられます。
仮想通貨テラの特徴
仮想通貨「テラ(LUNA)」の名称にある「テラ」ですが、これはブロックチェーンの名称としても利用されています。
テラのブロックチェーンのネイティブトークンがLUNAであるという位置付けです。
特徴①ステーブルコイン発行機能
テラのブロックチェーンは、分散型の金融インフラとして機能しています。
そのため、イーサリアムに似ているといった声もあります。
イーサリアムと同様、テラのブロックチェーンにもスマートコントラクト機能が備わっていて、ステーブルコインの発行やDeFiアプリの構築等に利用することが可能です。
テラのブロックチェーン上にはイーサリアムと同様、様々なプロジェクトの開発が進んでいますが、中心的なプロダクトはステーブルコインです。
公式ウェブサイトでは「テラとは、ステーブルコインを発行するためのブロックチェーンである」と説明しています。
ステーブルコインとは、ビットコイン(BTC)のような一般的な銘柄と違い、「1枚=1ドル」のように価値が安定している仮想通貨のことです。
LUNAはステーブルコインではない
LUNAはステーブルコインではありません。
LUNAはステーブルコインの発行など、テラのエコシステムの運営に利用されている仮想通貨です。
テラのステーブルコインは法定通貨の価値に連動しています。
テラの仕組み
テラのステーブルコインも同様に、おおまかには発行とバーンを繰り返して供給量を調節し、価値を一定に保つように設計されています。
具体的には、価値を一定に保つために、インセンティブを与えてユーザーに取引を促すことで、供給量を調節しています。「Terra Station」というプラットフォームを作り、ユーザーが発行・バーンを行う機能を利用できるようにしているのです。
価格が目標より高い場合
例えば、アメリカドルに連動しているTerraUSDが、「1UST=1ドル」ではなく「1UST=1.02ドル」のように、目標価格より高くなっている場合です。
この時ユーザーには、以下のような手順で取引を行うインセンティブが生まれます。
- 前提通り、1ドル相当のLUNAで1USTを購入
- 1USTの価格が1.02ドルであることを確認
- 購入した1USTを1.02ドルで売却
- 0.02ドルの利益を獲得
価格が目標より低くなっている場合
ステーブルコインの価値が目標価格より安くなっている場合も、ユーザーは同様の取引を行います。
それによって、ステーブルコインの供給量が減って価格が上がり、価値を一定に保つ仕組みです。
例えば、「1UST=1ドル」ではなく「1UST=0.98ドル」のようになっている場合です。
この場合、ユーザーはTerra Stationにアクセスし、以下のような取引を行います。
- 0.98ドルで1USTが購入できる
- 1USTがあれば、1ドル相当のLUNAが購入できる
- 0.98ドルしか使っていないので、0.02ドル相当のLUNAを多く購入できたことになる
仮想通貨は節税にもなりますので、法人の方や個人事業主の方で節税を考えておられる場合は下記を参照してみてください。